戦争は歴史的に、より多くの食料とエネルギー供給を持っている者が勝つ。昔は馬と兵士の動力源として、今日は兵士の食料と戦車と戦闘機の燃料として、である。ちなみに中国は、事実上あらゆるものを大量に蓄えている。NATOの挑発はあまりに過激で、ロシアは核ミサイルを待機させなければならないほどだ。これは重大な問題である。しかし、米国はそれを無視した。
インド、中国、ロシアを合わせた「戦略的トライアングル」は、世界人口の38%を占め、小麦の42%、鉄鋼の66%を生産している。つまり、これらの国々は、多くの西側諸国が外注している商品を生産し、不利益を被っているのである。
さらに、ロシアは石油、ガス、金、銀、プラチナ、鉄鉱石、石炭、ダイヤモンド、木材、淡水、広大な農地など、豊富な天然資源を自然から授かっている。ロシアの商品には需要がある。それを世界市場から追放することは、西側諸国の経済を殺すことを意味する。
プーチン大統領とラブロフが言ったように、ウクライナでの戦いはウクライナをめぐるものでは全くない。世界がどのような姿になるのか、世界は一極集中になるのか、それとも今のように多極化するのかをめぐる戦いなのである。つまり、アメリカのウクライナでの戦争は、本当はドイツとの戦争なのである。ロシアは敵ではない。ドイツとヨーロッパが敵であり、アメリカはそれをはっきりさせた。
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